The love that breathes

例えば空を見上げるような.

一意専心

Endless SHOCK 2/24公演 1454th

初めて座長さまを、公演を観劇させて頂きました。

徒然ですが、感じたことを書き留めたいと思います。

 

  

堂本光一という御仁は此処で、この場所で永く永く世界を構築して歩んで来たんだと。幕間、胸の鼓動が鳴り止まなくて、鳥肌が止まらなくて。1454回の重さに圧倒される。光一さんが光一さんとして成し遂げたい、成し続けたい物語が確かにこの空間にはあって、表情や呼吸一つ一つを重ねて重ねて重ね続けて辿り着いた今なんだと思った。

 

光一さんは客観性の人だ。何処までもご自身はこのSHOCKという世界の一つで、光一さんを全てとして脚を運んだ人達にもカンパニーの素晴らしさ凄まじさをまざまざと見せつける。ご自身の生まれ持ったものが舞台という場所では効果的でないと知っていて、それでもこの世界の中心で居続ける努力や鍛錬を表からも裏からもこれ以上なく続けてきた人だ。

舞台や芝居の贅沢なことは普段の彼なら決して見せない面を演技として見せてくれることで、唸る声も荒れた息遣いも生々しいものだから尚一層引き込まれていく。

 

一意専心という言葉がとても似合う。1454回の全身全霊と、そのステージに立つ為に重ねた幾千の全身全霊が、その結果が劇場というステージ。
幕が開いて見える世界があるのだろうから、コンサートでも終演後直ぐに次のステージを考えるのが光一さんなんだな。

 

光一さんのホームなんだな。この方の魅力が詰まっている。
光一さんの歌声に一番彩りを感じられる場所だなぁ。演劇の中の喜怒哀楽が美しくて堪らない。

 

最後客席のスタンディングオベーションを見て、よっしゃってオフマイクの感じで言って…屋良くんと笑顔でガッツポーズみたく腕を曲げてぐっと手を握り交わしてたのときめいたー。美波里さんとも手を交わして〜男性が下からエスコートするときみたいに添える感じで。素敵やったぁ

 

 

ほんと鼓動が高鳴って鳴り止まなくてどうしよう、ってなった。あの頃剛さんが傷や痛みを抱えて零しながら声を絞り歌う姿に私の未来を縫い止められたように、今日という日にSMGOを歌い踊り唸り叫びそして笑う光一さんにこれからの未来を、新しい未来を縫い止めて貰ったのかもしれない。

 

光一さんの口を横に開いて歌うのは癖なのかなぁと不知に思っていたけれど、演劇の世界の発声なのかなぁと思った。光一さんの歌声の鍛錬はショーを重ねる中から生まれたんだな。

 

SHOCKに通い続ける方々は東京ドームではどんな気持ちで姿を見ているのかな。こんなに近く笑顔も苦悶も見える劇場という空間と、2人という奇跡の粒に遠く遠く包み込まれる空間と。

 

こんな人に背中を預けていたんだな。こんな人同士が背中を預け合って、立ち続けていたのがKinKi Kidsだったんだな。ほんと凄いこと過ぎて。20年経って、舞台をはじめてからなら15年経ってからそんなことを知っている。

 

 

光一さんの歌声の機微に気がついて、捕まえられている自分に気がつく。これまでは起伏の少ない、芯の通った歌声だと思っていた。そうではなくて、その芯の周りを纏う羽衣の様な彩りに抱かれる心地良さが確かにあって、この人の声を信じて居たら大丈夫なんだ、って思わせてくれる安心感がある。僕が君を感じさせてあげるよ、って。そう笑みを浮かべるでもなく、ただ一心に歌い踊る姿で、それだけで十二分に私達を魅了するんだ。

 

 

 

観劇から1週間経ちますが、その後めざましテレビや関ジャム、シブ5時等録画していた裏側を映す番組を見たり。1000回公演の際のNHKドキュメントを見たり。堂本光一という御仁の魅力に今更ながら引きずり込まれています。

これまでは多様性の御仁に見惚れていたけれど、芯の通ったこの御仁の魅力に惹き付けられていて…20年目にして、隣に立っていたその人自身の魅力にのめり込み始めました。KinKi Kidsの可能性の塊に、どこまでも深く深く潜り込みたい。改めて、好きなんだと体感させて頂きました。また必ず伺いたいと思います。