煌めき(N album / KinKi Kids / 2016.9.21 release.)
N album / KinKi Kids / 2016.9.21 release.
初聴きの衝動を書き留めたのみの文書。後日加筆するかもしれません。
アルバムを聴いて泣いてしまった。少し振りだと思う。最近は興奮で心臓がどくどく胸打つアルバムが多かったから。TUとかもそうだった。陽炎となんねんたってもで2回泣いてしまった。陽炎は2回目でより一層さめざめと、涙が止まらなかった。
小さな粒が、粒子1つ1つが違えることなく煌めいて、夜空を彩り2人の世界に降り注ぐ。充ち満ちる。いつもの様に佇みながら、けれどどこか優しい微笑みを湛えて。あなた方はさもいつもの様に。けれどそれが何よりも大切なことを知っている。
陽炎、剛さんが自分の音楽でなく光一さんにも楽曲を構成させたいと思った楽曲。それが世界に幾つもあるのなら、どうか2人が2人であるうちに私達にも見せて欲しい。眩い宝箱の中の煌めきを世界に放って欲しい。
一緒にレコーディングしないでどうしてここまでユニゾンが合うのだろう。曲への解釈、歌い方のスタンスが揃うのだろう。いつにも増して、2人が1人の声に聴こえる時間の長いアルバムだと思う。2人が例えば違う場所に立っていたとしても、違うことなくただ同じ一点を見つめている、見つめ合っていることが声からだけなのに、手に取るようように分かる。
1.naked mind
心憎い歌詞の並びだよどんちゃんーー!
連れていくのは もう お前だけ とか、うまくやれるだろ ふたりならとか
捨てた上で残るのが相手だなんて!
剛さんもKinKi Kidsも自身の内面に指をさして向かい合うように諭す。異なる音で、異なる表現で。
4.星見ル振リ
剛さんのほろりと言葉を置くような歌い方。
嵐みたいなアルバムだなって思った。KinKi Kidsのポップスとはかくありなん、そう思った。
そんな掠れるような優しい歌い方。ずるいよ好きになっちゃうよ。
6.鉄塔の下で
鉄塔は風の中にある大切なものを具現化するための心の操なんだな。
7.ホタル
イントロからずるい。光一さんの歌い出しのブレスもずるい。
剛さんが仰るように、やっぱり音楽だけに向き合ったよ。2回、暗闇の中と歌詞を読みながらで、音楽だけを聴いた。そういうアルバムになっているよ。
ひとの在り方を歌うアルバムは久方なかったのではないかな。
楽園の中に、空のモチーフを入れなかった所以は。
8.陽炎~Kagiroi
アルバムの中央に陽炎置いてくるのずるい。こんな扇の要ずるい。
こんな言葉を堂本光一と奏でることを決めた堂本剛は。心の底を、普段ひとに晒さない心の底を、堂本光一と共有して形にしようと決めた堂本剛は。
こんなアプローチずるいよ。同じ音楽の中で違う言葉で同じことを言っている。
1番のサビと大サビの歌詞も歌割も同じなのに印象が違うのはどうして。
1番の方が浮遊の中で、大サビが地面に脚をつけて歌っているような感覚になるのは何故。
歌割を先に決めないと覚えられない、と言う言葉で堂本光一は堂本剛の表現を受け入れた。
崩れ出す胸の耳を塞ぐ手のひらに流れた熱の赤い脈の美を知ってるのに…って史上最大級の堂本剛。それを歌うKinKi Kids。
9.Plugin Love
また。時間に流れ流させるのではなく、自身で選択して、置いていく。なにかを切り離すことでまた一つ前へ進む。歩みを進める。
10.夜を止めてくれ
高音が抜ける曲が多い。儚さと煌めきを軌跡にきらきらと零しながら。
こんなにきらきらした音楽を奏でられるって凄い。決してぎらめいたりせず。細やかな粒子として輝く。
色んな二次創作のThemaになりそう。明るい曲調で歌い方で、もしかしたら許されざる恋の中にいる2人かもしれない。
11.Summer ~僕らのシルエット~
今のKinKi Kidsが歌う夏の爽やかソングができましたね!! 無理ない夏うた!!
夏っぽい楽曲が多いのはどんちゃんの性質に沿うのかしら。
12.KING PROTEA
キングプロテア。
プロテアの名は、ギリシャ神話に登場する、自分の意志でその姿を自由に変えられる神プロテウスに由来する。あまりにも立派で荘厳な花が咲くからである。南アフリカから熱帯アフリカにかけて115種ほどが分布している。樹高数十cmから数mの常緑の低木で、幹は直立し、葉は互生で、長い柄があり、革質で厚い。
花言葉:風格 王者の風格 豊かな心 自由自在 栄光
13.雨音のボレロ
ピアノの打鍵が一粒一粒雨粒のように感じる。情景が浮かぶ。ハイトーンの旋律が切なさを彩る。
僕が悪くて、君にごめんね、の世界がKinKi Kids。
15.なんねんたっても
ファン一同合唱して2人のこれまでとこれからに捧げたい。
10年経ったら 何してるかな なんて歌っていたけれど、10年経っても、なお一層、2人はふたりで世界を歩んでいるよ。いつだって私達につよい光りを降り注いでくれているよ。
これがありのままのKinKi Kidsなんて、世界はなんて幸福なんだろう。
大切な人に誇りたくなる。私はこんな方々の愛の中で生きて命を紡いできたんだよと。